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設計を通してやっていきたいこと
私は大分県の端っこの、小さな漁師町で生まれ育ちました.
建築や場所というものについて考えるとき、やはりここで過ごした体験が自分の原点であると感じます.
漁師町ですから、道端や軒先で網の手入れなどをしている方も多く、また川沿いには各々自由に花木を植えていたりして、いつも道端に人が居る風景でした.そして行き交う人々は、大人も子どもも声を掛け合い、ちょっと立ち話をしていくといった日常でした.
今は私の故郷も、だんだんと漁師さんも減り、街も少しずつ変わっています.
ですが、かつての道端のような、ふとした時間を過ごせる場所、そこで誰かとちょっと言葉を交わすこと、そういった時間はかたちを変えて受け継いでいくべきものであると思います.
建築や街をつくることは、誰かの居場所をつくっていくことなので、時間を掛け手を掛けて、ひとつひとつ丁寧に、そうした空間をつくっていきたいと考えています.
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